犯罪心理学
心理学についてお話しているのですが、かつて最新の心理学としていわれた分野の1つに犯罪心理学というものがあります。
これは、心理学の中において特に有名な分野ではないでしょうか?
特に、近年の犯罪はハイテク化が進んでおり、犯罪捜査もそれを上回る勢いでハイテク化が進んでいるといえます。
犯罪のテクニックが高度化していく中で、それを追う捜査方法のテクニックももちろん高度なものへとなっていくのですが、そこに最新の心理学が応用されていくようになりました。
犯罪心理学自体は、心理学が完全に普及する以前から有名であり、犯罪を犯す人間の心理を分析し、犯罪の傾向と対策を生みだす手法は小説やドラマの制作に引用されていました。
「プロファイリング」という言葉を聞いたときはありますか?
この言葉こそ、犯罪心理学の一種としてたびたびメディアが使用した言葉となっています。
ただ、当時は最新の心理学のテクニックとして「プロファイリング」がもてはやされいましたが、映画「踊る大捜査線the movie」で犯人役のキョンキョンこと小泉京子に「時代遅れ」と言われてしまってからは、すっかりと使われなくなってしまいました。
1つのセリフによって、この世の中のイメージというのは固定されてしまうものだとはっきり分かった瞬間でもありました。
このこと自体が心理学の大きな一面でもあるといえるのですが、実際は「プロファイリング」そして犯罪心理学というものは、時代遅れになることはありません。
その時代ごとに犯罪像をその時代の犯罪者の心理からくみ取るというのが犯罪心理学だからなのです。
収集データが追い付かないという意味でも、その収集や分析自体が進化していることからまず不適当といえるのではないでしょうか?